「湿地」 井上光太郎・三原回・望月俊孝・吉田諒
" SHICCHI -Wetland- " Inoue Koutaro , Mihara Qay , Mochizuki Toshitaka , Yoshida Ryo

| 2014.06/14-07/12 | 22:00画廊 | 三原回・吉田諒 共同企画 |
| Jun.14-Jul.12,2014 | at 22:00 Gallery | directors : Mihara Qay & Yoshida Ryo |


不快指数という言葉があるように、日本の梅雨の特徴である"湿気"は、ネガティブな印象をもって語られることが多く感じます。
たしかに、食パンはかび、髪の毛はうねる。たまの晴れ間に出掛けたものの、にわかに雨が降ってくる。
諦めて傘を差さずに歩くとき、何かから解放された不思議な快感を得ることがあっても、雨が上がり、我に返るとべったりと肌に張り付いた服に何ともいえない居心地の悪さを覚えます。

そういえば、この「感覚としての居心地の悪さ/ 不気味さ」を、一部の美術作品から受け取ることがあります。
それは、決して情念めいたものではなく、内省的な痛さを感じさせるものでもありません。
視線にまとわり付くある種の"気配"のようなものです。電柱が人影に見えて、ドキッとするような──頭で分かっていても、ずっとそれに監視されているかのような、居心地の悪さです。

しかしこのような感覚は、今までとるに足らないものとして無視されてきたきらいがあります。
いや、様々な感覚と混同されすぎて見えなくなってしまった、と言う方が正しいでしょうか。
本展は、気配をテーマに制作を行う4人の作家の作品を通じて、日本の気候の持つ「湿気」を、一つの知覚の軸として定義しなおす試みです。
【展覧会キャプションより】

《Wetland》
《Gate》

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