《Gate》

「湿地」 (2014.06/14-07/12) 22:00画廊
" SHICCHI -Wetland- " (Jun.14-Jul.12,2013) at 22:00 Gallery


防犯灯・点滅器、他 / 2014


展覧会場の入り口であるバルコニーの柱に防犯灯を設置。点滅器をつなぎ、切れかけの街灯のような演出を行なった。
ホワイトキューブに於いて防犯灯を用いた作品《Glow》を日本家屋の屋外に設置することにより、それが作品であるのかそうでないのかの境界線のような存在になるように努めた。
日常空間と、非日常である展覧会場とのゲートの役割を担った作品。

【シリーズ「Eternal Motion」より】
人工的・都市的な風景をトリミングし、閉鎖的な空間にインストールする。時間の流れの中で消費し摩耗していくはずの風景は、フレーミングされることでその流れから解放される。
これらのインスタレーション作品には時間が存在しない。ゆっくりと回転を続ける換気扇や、切れかけたように明滅を繰り返す蛍光灯、大音量で流れ続ける低周波の持続音などの単純な運動こそあるが、人工的に演出された平面的、回転的な運動には始まりと終わりはなく、作品空間は鑑賞者が訪れる遥か以前よりそこに存在し、鑑賞者が去った後も永遠にそこに存在し続けることを想起させる。
絵画は永遠のメタファーである。物理的な破壊がない限り、その景色が四角いフレーム内におさまり続けることを約束されている。永遠に憧れる権力者や画家は度々その四角い王国に自らの分身を写してきた。この空間は現実の時間軸の中で最も絵画的であろうとする試みである。

なお、”永遠に死なないということへの憧れ、そこから生まれる距離”というコンセプトは後の「死ぬのはいつも他人ばかり」シリーズへ、“永遠という時間をトリミングする試み”というコンセプトは「INTERMISSION」シリーズへとそれぞれ派生していく。

撮影:望月俊孝

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