2014年2月14日(土)-2月27日(金)/ ドマトトコ


岡本羽衣 個展「ありうる」

この度、entakuではアーティスト岡本羽衣の個展を企画いたします。
岡本はこれまで、環境や社会の中でのちょっとした出来事に身体を重ねあわせた
写真や映像を空間にインストールすることで、独自のエロティシズムを感じさせる作品を制作してきました。
今回の個展「ありうる」では写真というメディアの持つ表面性、記憶や歴史の不確かさなどに着目し、
架空の「男」の存在をめぐる、ときにシニカルで、ときに情緒的な物語を展開します。
この機会に岡本羽衣の新たな展開をご高覧頂けますと幸いです。


薄暗い小さな部屋で作業している男の姿が窺えた。
その寡黙な男は一人、黙々と制作をしていた。
我々が生活している間も彼は白い吐息をだしながら、不器用ながらも丁寧に作業を進めていた。
展示された作品は彼の行為によって、ただの古い遺影写真、見慣れた風景写真ではなくなっていた。
忘却されたイメージは再び我々の眼前に立ち現れ、動き始めている。
しかし我々がこの部屋を訪れてこれらの作品を見た時、すでに男は姿を消していることだろう。 − 岡本羽衣 −


【展覧会キャプションより】



installation view

撮影:岡本羽衣



関連イベント


トークイベント「記録と忘却」
ゲスト:飯山由貴 (アーティスト)

撮影:来場の皆様



クロージングイベント「岡本羽衣 個展“ありうる”再考」






岡本羽衣 / Okamoto Hagoromo

1990年生まれ。長野県出身。
2012年 和光大学現代人間学部現代社会学科卒業。
現在 東京都在住。

〈個展〉
2015年「ありうる」ドマトトコ(東京)
2013年「さびしさとブルーシート」art space YORU(東京)

〈グループ展〉
2013年「岡本羽衣 × 青木薫 二人展」art space kimura ASK?(東京)
2012年「和光大学表現学部芸術学科卒業制作展2012」BankART Studio NYK(神奈川)

http://okamoto-hagoromo.tumblr.com/



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