「飛んで死にいる彼は誰れの」
" A Bug Hunts for Death in The Dusk "
| Dec.30,2015-Jan.17,2016 | at AWOBA SOH , Domatotoko & float |
さまざまな情報やメディアが混在する社会では、出来事や他者との距離の在り方もまた多様化する。
距離(そこには当然近さも含まれる)の在り方の一例をサンプリングする試みの中で、手がかりとして何かしらの“点”を打つ必要がある。
その点には一定の普遍性が求められるだろう。
すべての人間にとって唯一普遍的で絶対的なもの、それは死だ。
死という点を出発点とし、マスメディアやインターネットなどを介したときに生じる距離、またはそういった距離をはかる試みを続ける作家自身と生み出された作品との距離をさらに可視化し、そこに望む鑑賞者の視線との距離を次なる一手のための情報として消費したい。
そこには必ず距離が生じるのだから。この運動は他人となるまで(死ぬまで)続くだろう。
・関連イベント
トークイベント「他人ばかりが死んだ、私はまだ他人ではない」
死にまつわる出来事を経験することによる身体性やリアリティについて。死というモチーフを扱うにあたって、そこに軽さや重さはあるのか。
などについてアーティストトークを軸に話した。
トークゲスト:図師雅人