「2020年の栄光」硬軟・斎藤英理・新宅睦仁・平田尚也・間庭裕基・三原回・TYM344
" Glory of 2020 " Ko-Nan , Eri Saito , Tomoni Shintaku , Naoya Hirata , Yuki Maniwa , Qay Mihara , TYM344

| 2020.12/19 - 2021.02/24 | 第1会場 : YUMI ADACHI CONTEMPORARY / 第2会場 : あをば荘 |
| Dec.19,2020 - Feb.14,2021 | YUMI ADACHI CONTEMPORARY & AWOBA SOH |

この度YUMI ADACHI CONTEMPORARYでは、あをば荘との2会場にてグループ展「2020年の栄光」を開催いたします。
本展は2020年の東京オリンピックを“盛り上げる”ための架空のプロパガンダ美術によって構成される展覧会です。
2020年オリンピックの東京開催が決まったとき、かつての1964年大会がそうであったように、多くのアーティストが宣伝美術に大々的に起用されることを想像していた美術関係者は多かったことでしょう。
そして1964年大会同様、その選ばれし一部のアーティストたちのことを半ば羨みながら「あいつは権力に魂を売った」と選ばれなかった者たちが毒づく、そんな対立構造が生まれることを想像したのではないでしょうか。むしろその愚痴を酒の肴として盛り上がることを期待していたアーティストも多かったのではないでしょうか。
しかし現実はもっと残酷でした。
実際の宣伝はタレントやアイドルなどを起用したエンタメが中心で、アーティストの起用はほとんどなく、期待していたような対立構造などそもそも起こりようがありませんでした。
アートは初めから蚊帳の外だったのです。

本展ではアーティストによる存在しなかった架空のプロパガンダ美術を提示すると同時に、選ばれなかったアーティストたちによって繰り広げらたはずの、これまた存在しなかった(二重の意味で!ああ、ソーシャルディスタンス!)やけ酒に思いを馳せます。
COVID-19のパンデミックにより1 年の延期が決まり、2021年の開催も不可能ではないかとの見方が強い東京オリンピックですが、「TOKYO 2020」という刻印は、あり得たはずのあらゆる過去と未来の可能性の中心に刻まれ、パラレルなレイヤー、グラデーションへと枝分かれしていきます。

企画:YUMI ADACHI CONTEMPORARY
【展覧会キャプションより】


《Play Flag》
《調和の像のある
風景画》series
《My Home is...》
《Double Spots》

関連トークイベント「PARALLEL NORMAL 2020」
ゲスト:中島晴矢
会場:float


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