《死ぬのはいつも他人ばかり》
" Besides, it's always the others who die "

「死ぬのはいつも他人ばかり」 (2013.08/23-09/16) float・あをば荘 同時開催
" Besides, it's always the others who die " (Aug.23-Sept.16,2013) at float & AWOBA SOH


電撃殺虫器,他


扉を開け放した展示室に複数の電撃殺虫器を設置。
誘虫灯に集まった虫が死んでいく様を「バチッ」という放電音から否応なく認識させられる。
ここでの虫の死は、一人の人間(私)にとっての他者の死の象徴である。
地球の裏側に住む誰かの死(物理的距離)、隣近所に住みながら顔を合わせたことのない誰かの死(精神的距離)。
彼らの死についての情報を我々は現在多くのメディアから知ることができるが、
それは飽くまで情報に過ぎず、他者である彼らに感情移入することはない。
死という一個体にとって(人間であればその個体の社会的周辺にとっても)の大事件を認識しながらも無関心でいられる。
殺人事件や戦争のニュースを傍に観ながら食卓を囲み談笑しながら食事をすることができる。
深夜のコンビニの前、電撃殺虫器の中で無数の虫たちが音を立てて死んでいく下で肉まんを食べることができる。
しかし、無惨に血を流して倒れている死体を前にしてあなたはステーキを食べることができるだろうか。
死、他者、距離、当事者性、リアリティ…。
計らずもこれらのことを考え対話する場所としても機能した、装置としてのインスタレーション。

撮影:川原卓也

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